2009-01-01から1年間の記事一覧

SF/評論研究会の愛と勇気の軌跡

=======SF/評論研究会の愛と勇気の軌跡========== 3月1日(日)北とぴあ804A 笠井潔『機械じかけの夢』(ちくま学芸文庫) 4月11日(土)北とぴあ804A ロラン・バルト『ロラン・バルト映画論集』(ちくま学芸文庫) 5月16日(土)北とぴ…

SF/評論研究会 6/27 レジュメ『物語の哲学』 藤田直哉

Ⅲ第六章 時は流れない、それは積み重なる 1、知覚的現在と想起的過去 ・ 時間は流れではない、空間的な比喩ではいけない。 ・ 時間には「幅」があり、それが「時間」と「歴史」を縫い合わせる。 ・ フッサール「過去把持−原印象−未来予持」(知覚的現在に含…

野家啓一『物語の哲学』(岩波現代文庫)

レジュメ作成:海老原豊* 柳田国男=エリオット(70)・ 野家のエリオット解釈は果たして妥当なものであるのか? 柳田とエリオットを並列に論じることへの違和感(あるいは、柳田もエリオットも近代帝国主義的主体であったともいえる)音声言語:体感 直接…

スラヴォイ・ジジェク『ラカンはこう読め!』(紀伊国屋書店)

レジュメ作成:海老原豊*日本語版への序文*1章 空疎な身ぶりと遂行文 CIAの陰謀に立ち向かうラカン☆ 重要概念 ・大文字の他者(とその起源) ・空しい身ぶり ・象徴界は超越的な先験的存在(アプリオリ)ではない ・象徴的相互作用の宣言的次元☆ 象徴的空…

ロラン・バルト『ロラン・バルト映画論集』(ちくま学芸文庫)

レジュメ作成:海老原豊主に最初の3つの論考について考えたい。1. 第三の意味映画の3つの意味伝達のレヴェル (1) 情報伝達のレヴェル コミュニケーションのレヴェル (2) 象徴的(サンボリック)なレヴェル (全体として)意味作用のレヴェル (3) 第三の意味 …

SF/評論研究会 2009 3/1 笠井潔『機械仕掛けの夢』レジュメ

藤田直哉1、 この時期の笠井思想について この『機械仕掛けの夢』はSF評論でありながら、私的な個人史が大きく挿入されている。それは大雑把に言って、マルクス主義・ヘーゲル主義者であった過去の自分から、連合赤軍事件などを経て、「転向」していく過程…